琴理町は、とある県の山間部に位置しています。
およそ1時間、海を臨むお隣の市の中心地からバスに揺られ、川の上流へ向かうと到着する町。
山に閉ざされた、静寂で、霧がかる、数千人が暮らす町。
そんな「私」の暮らす琴理には、とある伝承が残っています。
「琴理の神々は人間がだいすき。」
これが困ったことに、現在進行形の伝承なんですよね。
何が困るって?神に愛された町ならよかろうに?
いやあ、その神々、人間好きを拗らせちゃっているみたいなんです。
多いんですよねえ、行方不明事件。特に青少年。
そうでなくても人口減少すすむ過疎化待ったなしのうちの町には大打撃な長年の大問題。
私たちは彼らを「隠し神」と呼んで、「標神」の手助けをしながら対策を打とうと頑張っています。
さて、今日もお仕事お仕事。
あなたも、見つけられたらお気軽にお立ちよりくださいね。
私の職場、
琴理町役場 コトリ課へ。